イタリアワイン会 いろいろな産地のネッビオーロ

すでにバローロの品種として、このイタリアワイン会にも度々登場しているネッビオーロですが、どんな葡萄なのでしょう。今回は、このイタリアを代表する品種でありながら、産地が非常に限られているネッビオーロがテーマです。

ネッビオーロは、イタリア北部のピエモンテ州、ヴァッレ・ダオスタ州、ロンバルディア州が主な産地で、サルデーニャ州北部の一部でも栽培されているようですが、前者の3州のものが特に有名です。ピエモンテ州アルバが起源といわれています。昔から修道院で葡萄が栽培され、ワインが造られており、修道院を訪れる巡礼者や商人の物々交換により、苗木が修道院より持ち出され、その巡礼者の道に沿って栽培地域が広がっていきました。1200年代のことです。中でもネッビオーロは、栽培環境に非常に敏感なため、他の土地で突然変異を起こしたり、似ても似つかない葡萄になることが多く、現在でも栽培地が限られています。

それでは、本日のいろいろな産地のネッビオーロワイン。

右から(ですみません)、

① Ghemme D.O.C.G. 1996  /  Ioppa

② Carema Riserva D.O.C. 2009  /  Produttori Nebbiolo di Carema

③ Roero Rosso “La Val dei Preti ” D.O.C.G. 2011  /  Matteo Correggia

④ Barolo “Boscareto” D.O.C.G. 2006  /  Principiano

これらのワインの名前は全て産地を表しており、ネッビオーロの表記がなくともこの産地名からネッビオーロを使用していることがわかるようワイン法で決められています。ラベルに上記の、Ghemmeゲンメ Caremaカレーマ Roero Rossoロエロ・ロッソ Baroloバローロ と表記があれば、ネッビオーロを主体とした赤ワインですので、ワインショップなどで目安となります。ちなみに、これらのワインのうち、バローロのみネッビオーロを100%使用することが義務付けられており、他3つは数%他の黒葡萄を加えてよいことになっています。今回は、①のゲンメに20%のヴェスポリーナが使われています。他は100%ネッビオーロです。

①ゲンメはピエモンテ州北部で、南部のバローロと比べるとより冷涼な土地であることに加え、近年の温暖化も伴って以前に比べ親しみやすい柔らかなタンニンに仕上がるようになり、食事に寄り添うネッビオーロとして近年注目されています。

このワインの生産者イオッパのコンセプトは、『ゲンメの個性の追求』。そのために、土壌環境を大切にし、ヴェスポリーナなど地元品種にも力を入れています。20年の熟成を経て尚、エレガントでチャーミングなクランベリーやイチゴを思わせる果実味から丁寧な仕事が伺えます。

②カレーマは、西隣りのヴァッレ・ダオスタ州近くに位置し、ネッビオーロ栽培可能な北限地です。繊細でエレガント、透き通った印象は、他の産地にない魅力的な味わいです。

生産者は、プロデュットリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ。なんと、品種名と地名がワイナリーの名前に?

人口700人のカレーマ村の住民のうち78名がこの生産者協同組合に所属しており、カレーマのワインのほとんどを生産しています。1960年、カレーマのワインの文化を残すことを目的に設立されました。栽培環境の厳しい土地では、このように協同組合をつくり、協力し合ってワインを造ります。いろんな生産者の葡萄をごちゃ混ぜにしてワインを造る、大量生産、低品質のイメージが強い方もいらっしゃるかも知れませんが、北イタリアでは昔ながらの知恵と工夫から生まれた生産方法で、むしろ品質管理も厳しく、高品質のわりに低価格で入手できることも少なくありません。

このカレーマもその代表といえるでしょう。このリゼルヴァタイプは、収穫前に葡萄をチェックしよい区画の葡萄のみを使用し、大き目の樽でゆっくりと熟成させています。ジューシーな果実味とハーブの香り、やさしく親しみやすく、隠れた芯の強さも感じられる絶妙なバランスは、食事と共についつい飲み進んでしまう、体にすっと入る心地よい味わいです。

③ロエロは、白葡萄のアルネイスで造られる白ワインで有名ですが、ネッビオーロの赤ワインも生産しています。バローロなどに比べると、早くから楽しめる芳香に富んだチャーミングなワインです。30年前までは、ランゲ地方の造り手に葡萄を供給するのが役目だったロエロを変革したのがこの生産者、マッテオ・コレッジアです。

フランス、ブルゴーニュ視察でその”エレガンス、複雑味、フィネス(繊細さ)”に驚いたと同時に、ロエロの可能性に自信を持ち、品質重視へと大きく舵をきったのです。バローロやバルバレスコにない、ピュアさと芳香がロエロの個性であるという信念のとおり、エレガントでじわりと長く続く余韻に思わずにんまりしてしまうあたたかい味わいです。ちなみに、この生産者のアルネイスの白ワインも素晴らしいです。

④ネッビオーロといえば、バローロ。この生産者プリンチピアーノの現当主、フェルディナンドは、「僕は後悔しているモダニスト」だと言っています。どういうこと?

90年代、バローロで起こった大革命(従来行われてきた熟成に時間のかかる大樽使用から、小樽を使いモダンに仕上げて早くから楽しめるバローロを造るブームが起きた)の折、モダン・バローロとして人気を博した人物です。本物のバローロを知っていた彼の舌は、ある時、モダン・バローロの味わいに違和感を感じるようになったのです。2005年小樽の使用を中止、その他、短期間でワインを生産するための機械を売却。そのお金で大樽を購入し、以前の複雑に熟成する、繊細な”本物のバローロ”を目指しています。

味わってすぐ、「バローロです。」とわかりました。飲み頃まで、まだ猶予がありそうです。こういった小規模生産者のワインは、味わい深く、滋味深く、思わず感謝を述べにイタリアに行きたくなります。うん、そうしよう。

<本日のプチうんちく>

ネッビオーロは、産地により異なる地方名があります。

①のゲンメや、対岸のガッティナーラでは、Spanna スパンナ。ピエモンテ州の西隣り、ロンバルディア州のヴァルテッリーナでは、Chiavennasca キアヴェンナスカ。東隣りヴァッレ・ダオスタ州では、Picotendro ピコテンドロやPicoutener ピクトゥネールと呼ばれます。ヴァッレ・ダオスタ州は、北はスイス、西はフランスと国境を接しているフランス語圏の自治州であるため、イタリア語のピコテンドロとフランス語の呼び名があります。

20州が統一されて150年ほどのイタリア。シチリアの映画は字幕がないと他州のイタリア人には理解できないとか、昔ながらのヴェネト方言を話す父の言葉を、都会で生まれ育った子供たちは理解できないといいます。イタリアの言葉にも見られる文化、歴史、そこに必ずついて回る食文化。興味は尽きません。

 

2014も☆

新たな年を迎え、「あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。」と、お客様やお会いする方にご挨拶するたび、日本のお正月っていいなぁとしみじみ感じます。

改めまして、

あけましておめでとうございます。

本年も更なる飛躍の一年になるよう精進いたしますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

「午の春」 老松

2013も!!

本年も、多くのお客様にお会いでき、たくさんのことを教えていただきました。ありがとうございました。クリスマスディナーも無事終わり、、、、、って、まだ残っています!!2013!!

ベッカン・ピアットは、30日までしっかり営業いたします!

ただ今年は、シェフ山嵜がお世話になった神殿町のピアットが21年の営業を終えることになりました。私達にとっても淋しい限りです。神殿のピアットの最終営業日である12月29日(日)は、ベッカン・ピアットは休業し、シェフ山嵜は神殿のピアットにて1日お手伝いをいたします。

懐かしい元メンバーによる最終日。是非、神殿のピアットにお越しください。

というわけで、28日は営業、29日は休業、30日は営業、31日は休業、となります。

年始は、1月1日夜営業18時から、通常通り営業いたします。

また来年も、今年以上に良い店目指して一歩一歩進んでまいりたいと思います。

 

 

 

楽しかったな・・・・・

やまとぢから展・・・・・