第1回 奈良のいちご料理orデザート コンクール ~燃える山嵜編~

それは1月末のこと。
いちごの料理コンクールがあるらしいと小耳にはさみました。テーマは奈良を代表するイチゴ ”あすかルビー”
2020年品種登録されました。 

いちごのコンクール?いちご、いちご?いちご・・・いちご!・・・いちご、ね~~~。今一つ興味が持てないな~。
テーマはあすかルビーですか、難題だねぇ。ただでさえ難しい上に・・・難題だねぇ。
だって皆さん、想像できます?イチゴのショートケーキと苺大福を越えるイチゴのデザートが。ましてや、イチゴの料理などと簡単におっしゃる。

その上私には、そのイチゴのショートケーキや苺大福の美味しささえわからないのです。

私の母方の親戚は昔から田畑で米やいろいろな農作物を自家用に作っていて、実家では沢山いただいております。私もその農作物で育ちました。
子供の頃、その親族が露地栽培していたイチゴの収穫をみんなで手伝ったことがありました。どれが甘いのか、どれが美味しいのかと摘みながら食べては、さっきのと何が違ったのか、色なのか形なのか、、、一粒のイチゴでも部分によって味が違うし、一口で食べてみたり、ちょっとずつかじってみたり。
手伝うよりそっちに集中して甘いと予測して食べても一向に当たらない。お腹はいっぱいになるし最終手段、大人たちにどれが甘いのか聞いて「きっとこれよ。」と食べてみれば、なるほど甘酸っぱくておいしい。
伯母にはわかって私には見分けがつかない、その面白さもよく覚えています。

すっぱいのも甘いのも、その時食べたイチゴを越える味わいのイチゴにはその後出会いませんでした。
そして私はイチゴへの興味を全く失ったまま大人になったのです。

・・・あら、シェフが燃えている。

どうやら、応募するようです。難しすぎる課題に燃えております。
こうして品質管理部 山嵜愛子は数十年ぶりにイチゴと向き合うことになったのでした。

そうと決まればとことん突き進むのが、チーム・ボルゴ。
まずは、近隣のあすかルビーを毎日のように購入、試作、試食を繰り返しました。
最も驚いたことは、イチゴのパックにJAの文字と共に生産者の個人名が明記されていることです。そんなことも知らないくらい売り場にさえ立ち寄っていなかったのです。
「うちは〇〇さんのあすかルビーしか取り扱いません。」というお店もあって、同じあすかルビーでも味はさまざま。一気に興味大噴火。

また、イチゴのデザートと苺大福を見つけては食し、どこが美味しさのポイントなのか探究しました。(食べたいだけ、という噂)
私にとってイチゴのデザートの美味しさのポイントは、やはり甘さと酸っぱさのバランス、ジューシーな果汁、そして香り。
酸っぱさのあるイチゴだからこそ、そのままかじるよりホイップやスポンジ、パイ生地やカスタード、あんやお餅と一緒になったときイチゴの甘酸っぱい果汁と華やかな香りが口に広がってなんとも幸福なのだとわかりました。
逆に甘さが売りの品種だと全体のケーキの味がぼやけて香りもなく、私にとっては残念な味わいでした。
よって、甘さを競う他品種より程よい酸っぱさのあるあすかルビーは、より調理に向いていると思いました。

しかし、そもそもの問題が発覚。
取扱店も生産者の方も口をそろえて「なんで旬が過ぎた今頃やるの??最終審査が3月末??ないよ、無い!!」
美味しい時期のイチゴをきちんと評価して欲しい、そりゃそうですよ!!(なぜか品質管理部 山嵜、共に怒る)
それでもやるってんだから、シェフ、より一層燃える。

まずは書類審査をパスするレベルの商品開発ができれば、ボルゴ・コニシオリジナルのどこにもないナイスなイタリアンあすかルビードルチェが完成するわけで、それだけで素晴らしい♪ありがとう♪というわけで、コンクールに向けて2021年2月あすかルビー漬け生活が始まったのであります。

つづく・・・