2015年も大変お世話になりました

今年もイタリア料理とワインを通じて、沢山のお客様に出会えたことに心から感謝いたします。また、9年目ともなると、お久しぶりのお客様が本当にとってもお久しぶりで、まるで旧友に会った時のような、抱きつきそうな衝動にしばしば駆られました。中でも、オランダから再度日本へ、奈良へ、そして店名の変わった当店を訪ねてくださったことは、日本人としても嬉しかったです。お顔を覚えていたので、日本にお住まいですか?と伺ったくらいです。皆様のおかげでなんとかお店を続けることができているのだなぁ、とつくづく実感する1年でした。

そして、締めくくりの『奈良 食べる通信』。

構想の段階でお話を伺ったとき大変感動しました。そして初号で、いつもお世話になっている、生産者の柏木さんとお仕事をさせていただけることが、本当に嬉しかったです。

“食べる”という仕事をしていると、人生は全て食から始まっている、と思うことがあります。人間の体は隅々まで、口から摂取したものが基本となっています。お肌のトラブルや心のイライラも、食で随分改善します。不思議ですが、きちんとした食事を採ると生活のリズムができて、心も体も元気になります。それでこそ、仕事がはかどり、暮らしが豊かになります。経済的に豊か、ではなく、ちょっとした自然の変化に季節を感じたりできるような暮らしが、豊かな暮らしです。その昔、食べものだけにはうるさい、完全夜型不摂生人間だった私が保証します。

だからこそ、たった1度のボルゴ・コニシでの食事かも知れないけれど、その1回だけでも「こんな美味しいものありますよ!!エナジー、チャージしてください!!」と思いながら、日々お店に立っています。そんな風に見えないと思いますが。試食からオンメニュー、そして、お客様の席に運ぶまでの責任感を感じて仕事をしています。それは、生産者から預かった食材への責任でもあります。そして、シェフの声が聞こえます。「料理するのは、僕ですよ・・・。」・・・はい、すみません。私は食べて、感激したり、ああでもない、こうでもないと言うだけです。

先日、年末で奈良に帰省されたお客様が、帰ってきた早々に『奈良 食べる通信』創刊号をご覧になり、即座に次号の大和肉鶏を申し込み、逃した宇陀金ごぼうを食べるため、ご来店いただくという、早速嬉しいできごとがありました。しかも、年末の休暇を使って遊びにいらっしゃった、海外からのお友達とご一緒だったので、海外の方にも宇陀金ごぼうをお召しあがりいただきました。初めての味わいだったようで、不思議そうながら、お楽しみいただけました。

創刊号は、150件のお申し込みがあったと伺っております。『奈良 食べる通信』に興味はあるけど・・・と、もじもじしている方、是非お声をおかけください。当店で、創刊号をご覧いただけます。創刊号では、宇陀金ごぼうの他に、奈良県全域の特産品や見所、そして、大和の野菜がわかりやすいイラストで紹介されていて、今後の食べる通信の目次としても使えそうです。『奈良 食べる通信』の編集部の皆様と同様、広島出身の“奈良じゃない”私も、食を通じての奈良の魅力を日々お伝えできたらいいな、と思います。

来年もまた、皆様にとってよい一年となりますように。

2015年も本当にありがとうございました。

 

*本日、2015年最後の営業です。新年は、1月2日から通常通り営業いたします。*