モチェッタは、アルプス山脈の山中に位置するヴァッレ・ダオスタ州のサラミです。
羊飼いたちが仕留めたスタンベッコやカモシカの肉を赤ワイン、塩、ハーブでマリネして干した、大変保存性の高い山のサラミです。
スタンベッコはアイベックスとも呼ばれ、アニメ「ハイジ」に出てくる大きな角のヤギ科の動物です。
ちなみに人懐っこいそうです・・・
ボルゴ・コニシの自家製モチェッタは、宇陀産の黒毛和牛もも肉を使いました。
ももの中でもきめ細かく柔らかいが味わいのしっかりした赤身を、赤ワイン、ハーブ、スパイス、大和橘と共にマリネして作りました。
噛むとハーブやスパイスに赤ワインが赤い果実の香りを添え、複雑かつ芳醇な香りが口中に広がります。そして、浸透したほのかな塩味が熟成した旨みを引出し、お肉のしっとりとした舌触りがなんとも美味です。
ヴァッレ・ダオスタ州は、イタリア北西部アルプス山脈の山中に位置し、西はフランス、北はスイス、東南はピエモンテ州と接しています。
イタリアに5つある特別自治州のひとつで、イタリア語と共にフランス語が公用語です。
ヴァッレ・ダオスタ州は標高が高く雪に閉ざされた地域で、ブドウが育たない土地にはリンゴを植えてシードルを作っていることから、モチェッタにリンゴを添えてみると香り、味わい共に素晴らしい相性を見せました。
数滴添えた5年熟成のロゼバルサミコが、熟成したお肉とフレッシュなリンゴをそっとつなぎ絶妙なアクセントで全体を華やかにします。
更に日本のシナモン「吉野ニッケイ」で山の香りを添えました。
イタリアの山の保存食と奈良の森の恵みを融合させた、ボルゴ・コニシのアミューズ、是非ご賞味ください。