ボルゴ・コニシが理想とするイタリアを感じるガトーショコラ、その答えは「トルタ・カプレーゼ」にありました。
街にチョコレートがあふれるこの季節、今年こそ理想のガトーショコラができないものかと本腰を入れたのでした。
さて、ガトーショコラ。フランス語である上、いざ作ろうとすると解釈が曖昧であることに気付きました。
ガトーショコラは、1719年に貴族の料理手帳にレシピが記載されたのが始まりとされています。その後、フランスで広まり家庭でもさまざまに作られた ”焼いたチョコレート菓子” の 総称 です。日本に伝わったのは、1980年代。しっとり濃厚なものや軽く焼き上げるなど独自の進化を遂げ現在に至ります。ちなみに日本に伝わってきた当時、フランスでは三ツ星シェフによりフォンダンショコラが誕生しています。
イタリアの ”焼いたチョコレート菓子” で真っ先に思い出したのが「トルタ・カプレーゼ」です。
初めて食べたのは、イタリア菓子専門店のトルタ・カプレーゼです。ほろほろとした食感、濃厚すぎず淡すぎず絶妙なチョコレートの風味、どこか懐かしさのあるほっとする味わい。他のどの国のチョコレートケーキにもない、イタリアらしい手仕事を感じるケーキに感動しました。
トルタ・カプレーゼの起源は諸説ありますが最も有名なエピソードは、1920年代カプリ島の菓子職人のうっかりから生まれた偶然の産物説です。観光に訪れていたマフィアから注文を受けたチョコレートとアーモンドプードルのケーキに小麦粉を入れ忘れたのです。できあがったケーキのあまりの美味しさにマフィアたちは大いに喜び、トルタ・カプレーゼは生まれました。小麦粉が入っていないチョコレートとアーモンドプードルのケーキ、これが唯一無二の食感と風味につながっているのです。
ボルゴ・コニシのトルタ・カプレーゼには、ザバイオーネクリーム、ローストしマルサラの香りをまとわせた**マカンボ**とチョコレートのバタークリームを添えて、アマレーナがほんのり香るホイップで軽やかに仕上げました。
**マカンボとはカカオの親戚でナッツよりあっさりとした風味
旧暦で1年の始まりとされる「立春」まだまだ寒さを感じるものの動植物があちらこちらで春のはじまりを告げるこの季節、心身あたたまるお料理と空間をご用意してお待ちしております。
奈良でのゆっくりとしたお食事の時間が特別な思い出となりますように。

