お食事ご招待券発行のおしらせ

特別な日の贈り物に、ボルゴ・コニシのお食事ご招待券は、いかがですか?

大切な方の記念日やお祝いに、また記念品や報奨品として、

贈り物に最適な、お食事ご招待チケットをご用意いたしました。

当店店頭にて販売しております。

チケット1枚で2名様のご利用が可能です。

価格は、10,000円と20,000円(いずれもワンドリンク付、消費税込み)の

2種類をご用意いたしました。

その他、金額や内容などご相談承ります。

有効期限は発効日より1年です。

ご利用のお客様は、お気軽にお問い合わせください。

 

淡い水色の「あかのみず」

先日、和菓子屋の鶴屋徳満さんで、季節の生菓子に釘付けになった。奈良では二月になると、東大寺修二会(しゅにえ)の良弁椿(のりこぼし)に因んだ菓子が、各和菓子屋さんの店頭に並ぶのであるが、鶴屋徳満さんにもいつものように今年の良弁椿が売り出されていた。その隣に、修二会に因んだもう一つの生菓子として置かれていたのが、「あかのみず」

その生菓子は、どこからどう見ても、赤くない。淡い水色が、真っ白な求肥にうっすらと透けた、なんとも清らかな菓子。求肥にほんのりつけられた波紋の焼印から、お水取りのお香水であろうと思われるが、なぜ「あか」なのか。淡い水色の「あかのみず」そして、更に混乱したのは、その漢字「閼伽水」・・・お忙しそうだったので、お話しを伺うのは遠慮して、とにかく何もかも美しいので購入した。

楊枝で切ったら「あか」なのか。まさか。やはり清らかな水色である。やわらかく優しい味わいに、心が洗われるようなお菓子で、今しがたの店頭での「あか?!」なんてことも洗い流されてしまったのである。ましてや漢字の「閼伽(あか)」など、水の如く、私の脳から跡形もなく消えた。

最近、奈良まほろばソムリエに近付きつつある方に出会った。そのレベルともなると、奈良のことが、私にはまるで外国語にしか聞こえない。よりによって、歴史が大の苦手だった私の歴史レベルは、生まれたての人間。全く白紙である。ミーハーに、信長から幕末、明治くらいまでは、興味が出てきて多少本など読んだが、奈良時代、飛鳥時代になると、古事記や日本書紀など折に触れて覘いてみるものの、どうもわかり辛いのである。しかし、奈良のお寺や史跡は、その時代に由来するものも多く、避けて通れない感じがするのである。

その方を見ていると、本当に楽しそうである。きっとどのお寺、史跡に行っても、ぱーっといろいろなことが頭の中でつながって、それはそれは面白いのだろう。何より、拝観料と引き換えに、あの漢字だらけの説明書を入り口で渡され、仏像を前に、漢字が読めなさすぎて、へこんでしまうことがないであろうと思うと、便利に違いなく、大変羨ましいのである。

これを機会に、随分以前に購入しすぐに閉じてそれっきりの、奈良まほろばソムリエ検定のテキストブックをひっぱり出して、読んでみることにした。

そして、見つけた!!文殊院東古墳の別名、閼伽井古墳!!謎の水色の「あかのみず」を思い出し、修二会のページへ。あった、あった!閼伽井屋!!修二会では、「閼伽井屋の中の若狭井から水を汲みあげて、本尊に供えられる」とある。

閼伽は仏教において、仏前に捧げられる水のこと。古来インドでは、来客に対し足をそそぐための水と、食事後の口をすすぐための水が用意されたが、それが仏教に取り入れられ、仏前や僧侶に供養されるようになったもの。閼伽を汲むための井戸を閼伽井という。

美しい。

月曜日の特別開館を利用して、現在開催されている、奈良国立博物館『お水取り』にも行ってみた。実際、装束や映像を見ると、大変わかり易い。以前、真夜中の格子越しに拝見した、幻想的な韃靼の記憶が蘇った。

美しく美味しそうな生菓子「あかのみず」に誘われて、奈良をもっと知りたくなった。このさざ波に乗ってさらさらと、奈良の歴史と文化が頭に入りますように。

 

 

 

はじめまして、Pipi de chat

Langue de chatラング・ド・シャはご存知、薄焼きクッキー。フランス語で「猫の舌」

Pipi de chatピピ・ド・シャは、ソーヴィニヨン・ブラン(以下SB)で造られた白ワインの香りの表現のひとつ。フランス語で「猫のおしっこ」

・・・・・今から飲もうとするワインに全くふさわしくない表現である。もちろん、「こちらは、猫のおしっこの香りのする・・・」などとお客様に使う言葉ではない。ブラックユーモア好きのフランス人が言い出したとか。私はそれが、突出した青草の香りで、ライムのような柑橘の香りと混ざったとき、少し鼻につんとくる、若干不快なにおいに対して使われる言葉である、と認識していたが、本物のピピ・ド・シャを知らなかったので、その表現は使ったことがなかった。

そしてついに先日、本物のピピ・ド・シャに出くわした。しかし、初めは何のにおいか気付かなかった。SBの香りとはほど遠かったのである。

 

帰宅後、干してある洗濯物を入れるべく裏庭に出て、クロックスを履いたら、右足がびしょ濡れになった。雪の夜だったので、雪が水溜りになるほど降ったのかしら?とあまり気にせず濡れた靴下もそのままに、クロックスの溜り水を捨て、タオルで拭いて驚いた。私の足・・・・・こんなに臭いのか!!!マジですか・・・凍るほどの寒さで、これほどにおうとは、どれだけ臭いの・・・。濡れることにより、私の靴下本来のにおいが発生したのだと思った。例えると、「小学生時代の掃除時間、何を拭いたか知らない雑巾を、すっかり乾いているし、そんなに汚れていないので、まぁいいか、と水につけ絞ってびっくり!臭っ!!!・・・という雑巾を100枚集めてにおいを抽出、更に凝縮してスプレー缶に詰め、いくわよ、シューーーッ」としたようなにおいである。・・・悶絶・・・。

気を失う思いで、脱いだ靴下を洗濯物の下の方にうずめて、そそくさとお風呂に入り、対処法を必死で考えまくった。一体いつからこんなに臭いのか・・・???

そして、ふと気付いた。裏庭の雪の量から考えると、クロックスに溜まった水の量は多すぎる。しかも屋根の下で地面は濡れていないのに、片方にだけたっぷりの水溜り・・・外では猫の声・・・あーーーー!!!もしやこれが噂の“pipi de chat ピピ・ド・シャ“なのでは?

どこがSBなの!(怒)

しかし、ちょっと嬉しい。私の足のにおいではなかったのだ。

遅ればせながら、はじめまして♪

この際、しっかり香りを分析する必要がある。さっさとお風呂から出て、恐る恐る先ほど靴下を埋めた洗濯物に近づくと、おぉぉぉ!!かすかなグレープフルーツのような、ライムのような爽やかな香り!!これは、確かに“良い”SBの香り。しかし、あまり近づくと不快なにおいになる予感がする程度の“良い”香りである。

このピピ・ド・シャと例えられるSBの香りの成分は、チオールの一種、3-メチルカプトヘキサナールである。アルコールと硫黄分子が結合した成分で、汗や蒸れたような悪臭を形成するため、イメージが悪い。本来無臭であるガスに添加されているにおいが、チオール系の中で有名である。しかし、一方で、グレープフルーツ、マンゴー、グァバ、パッションフルーツなどトロピカルフルーツの香りも特殊なチオールに由来していることが判明した。この、チオール系にしては良い香りの成分も、多量になるとやはり悪臭と感じる。

洗濯物に埋もれた靴下からは、ほんのりいい香り。しかし、濡れた靴下で歩いてしまった廊下には、雑巾スプレーの香りが充満していた。クロックスも漂白剤に浸した。

フランス人が言ったとされるピピ・ド・シャは、猫のマーキングとしての尿スプレーだったのかもしれない。または、猫が大好きで、猫と大好きなSBのワインに愛を込めて言ったのかもしれない。だが今回、量と場所から考えて、私は猫のトイレに足を突っ込んだと思われる。この際、マーキングのピピ・ド・シャの香りも体験したいが、自由な猫たちゆえ、難しそうである。

ピピ・ド・シャの香りは、未熟なSBからワインが造られた場合に感じられる香りであり、栽培技術の向上により現在は減少傾向にある。そして今、世界で最も好んで飲まれている白ワインの品種はSBである。フランスだけでなくイタリアでも、そして、南半球の多くの国で生産されており、完熟したブドウから造られるトロピカルフルーツの香りと果実味は、多くの人々を魅了している。

これまでも、そして、これからも、Pipi de chatをSBの香りの表現として使うことはなさそうである。

でも忘れないよ、Pipi de chat。

 

 

2017 めでたきレンズ豆

 

新年あけましておめでとうございます

本年もどうぞよろしくお願いいたします

 

イタリアの年末年始の定番といえば、サルシッチャ(ソーセージ)とレンズ豆の煮込みである。本来は、コテキーノというエミリアロマーニャ地方などで作られる、大振りのソーセージを使用するが、当店ではイタリア産の黒豚のサルシッチャを使用している。

レンズ豆は、サン・シルヴェストロ(大晦日)の夜に富と幸福をもたらす縁起の良い食べ物と言われており、イタリア人による消費量は2012年500万kgを超え、新記録を作った。イタリア人10人のうち9人が食べた計算になるらしい。

また、金貨に似ている、煮ると2倍の大きさになる、などの理由で幸運のシンボルとも言われている。

このようないろんな説が重なって、現在一般的には、レンズ豆をコイン(お金)に見立て、金運開運縁起物として年末年始に食べる料理の定番となった。「今年こそ金運上昇!!」と、願までかけてしまおうという、なんとも楽しいお料理である。

従って、イタリアのなるほど文化を、料理を通して紹介したいRISTORANTE Borgo KONISHIでは、毎年の年末年始の恒例料理なのだ。美味しい体験をする上に、願をかけられるお料理がかつてあっただろうか。年越しそばが近いのかもしれないが、こちらは願掛けではなく「一年の災厄を断ち切る」である。イタリアでは、はっきり明るく「金運アップ♪」と言ってのけるところが、おもしろい。よって説明をしても、きょとんとされることも多いが、是非、楽しんでいただきたい。イタリア料理には、人生を明るくするヒントが隠されている。

今回は、タッツィーナに仕立てて前菜にしたり、毎年定番のラグーソースにしてパスタ料理にしたり、コースでもアラカルトでも、もれなくお召し上がりいただけるようにしている。

ご注文いただいた皆さまの、金運開運の願を、半ば勝手にかけつつ、毎年お出ししているのであるが、2017、リストランテとしてバージョンアップさせた。

旬真っ只中の小松菜のソースをベースにして、サルシッチャとレンズ豆を加え、ほんのり唐辛子を効かせた。

やさしい小松菜のソース・・・と思いきや、唐辛子が絶妙に全体の味をまとめて、それぞれの素材を引き立てるので、おもちを食べてごろごろ過ごした重い胃を、ピシリと叩き起こし、食が進むこと間違いない。

参考にした郷土料理は、サルデーニャ島のビエトラとサルシッチャを使った、ピリ辛パスタ料理である。

ビエトラは、赤い根でおなじみビーツの仲間であるが、ビーツと異なり葉を食用にする。日本名は「ふだん(不断)草」。名前の由来は、葉を取っても取っても次々に若葉が出てきて一年中収穫できるから、ということらしい。

イギリスで「チャード」といえば、わかりやすい。

日本には17世紀かそれ以前にやってきたようで、その後、明治になって西洋種が入った。地方名が多いことからも、各地で作られていたことが、うかがえる。

早春を思わせる鮮やかな小松菜グリーンが、心も体も元気に、そして金運アップ間違いなし!の日伊融合めでたきパスタ。

是非、お試しください。

 

<シニアソムリエ 山嵜愛子のアッビナメント>

お料理の由来からしても、やはり、ヴェルメンティーノ(ブドウ品種)の白がぱっと浮かび、しっくりくるのは納得である。

熟したフルーツの香りの中に、特徴的なオレンジの花、サンザシのニュアンスがあり、甘さを連想させる香りがなんとも心地よい。味わいは、豊かな果実味とまろやかな酸味であるが、決して甘くない。酸味がおだやかなので、初めて飲んでも美味しいと思えるワインである。サルデーニャ島のヴェルメンティーノは、アルコール感がたっぷりしたものが多い。

少々粘度を感じるような、熟した果実味は、唐辛子の効いたソースに合いそうだ。

また、サルシッチャや唐辛子を使用しているとはいえ、小松菜のやさしさも消したくないので、海を渡ったリグーリア州のヴェルメンティーノも合わせてみたい。

同じ品種なので、香りや味わいのニュアンスには、共通したものがあるが、島のほとんどが丘陵地帯と山岳地帯に覆われたサルデーニャでは、しっかりとした厚みのあるワインに仕上がり、サルデーニャより北に位置する、南向き海沿い、東西に細長いリグーリア州の、海の影響を受ける渓谷では、みずみずしい爽やかなワインに仕上がる。特に、州の東端、Colli di Luni DOCコッリ・ディ・ルーニのヴェルメンティーノは、エレガントで有名である。“豆食い”で有名なトスカーナ州ともまたがる産地である。

更に、トスカーナでもヴェルメンティーノが栽培されている。リグーリアとの州境から海沿いに、南に向かって産地が続く。少ない試飲経験から、2州の開放的なトロピカルさと異なり、より涼しげでドライな印象だったと記憶している。あまりドライなワインは、ソースの唐辛子を強調してしまうので、辛いの大好き!な方でない限り、おすすめしない。

実際、唐辛子にワインを合わせるのは難しい。

イタリアでも最近流行っている、ビールが一番なのかもしれない。チャンチャン。

 

 

 

ありがとう、2016年

本年も残りわずかとなりました。

皆さまのお力添えにより、充実した一年を過ごすことができました。

心より感謝いたします。

2016年は、さまざまな経験を通して、学びの多かった一年でした。

10周年を迎えます2017年を目前に、大切な一年だったと思います。

年内は30日まで、年始は2日から通常通り営業いたします。

2017年も皆さまに、より元気に、笑顔になっていただけるリストランテを目指して、更に精進してまいります。

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

ハトムギのトマト煮込みのタッツィーナ

今年も残すところあと少し。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

いつもながら、明日本番の若宮おん祭りに合わせたような寒さです。フシギなくらい必ず寒い12月17日前後。桜井の方では、本日雪が降ったそうです。

そんな寒い日に、温かいお料理のご紹介です。

ハトムギのトマト煮込みのタッツィーナ  ポルペッティーネとハトムギのソースを添えて

画像に含まれている可能性があるもの:食べ物奈良は食材の宝庫!とつくづく思う今日この頃・・・・・健康になるし、お肌ピカピカになるし、そんなありがたい食材、ハトムギが主役です。

ハトムギに、完熟トマトのソースがからみ、まるでリゾットのような食感。少しチーズを加えた、ハトムギとジャガイモのとろーりソースが、ハトムギの自然な甘味を引き立てます。ヤマトポークとイタリアの黒豚のサルシッチャを混ぜて作った、ポルペッティーネ(小さなミートボール)の絶妙な塩味と旨みがアクセントのほっこりするひとさら。

南イタリア プーリア州の、大麦と肉団子(ポルペット)のトマトソース煮込みを元にしたお料理です。料理名のタッツィーナは、イタリア語でデミタスカップを意味します。薄いパイシートでつくった、デミタスサイズのカップを崩しながらお召し上がりいただくと、パイがパリパリしたり、ソースを吸って柔らかくなったり、ランダムな食感がよい脇役を演じてくれます、ボルゴ・コニシ シェフ山嵜のオリジナル料理です。

さて、今回の主役であるハトムギについて、熱く語らせてください!
名前は ”ハトムギ” ですが、実はイネ科。ちなみに、大麦も小麦もイネ科で、米と同じですが、固く短時間では火が通りにくい麦と名のつくものは、荒く挽いたり、粉にして使うことが多いようです。

数年前に気になっていた、奈良の国産ハトムギ専門店 ”それいゆ” さんに入ってみたのがきっかけで(当時は社屋に隣接するお店で店頭販売されていました)、それ以来、家でも欠かせないアイテムなのです。まず、美味しい。朝食に必ず温かいハトムギ茶、朝粥に焙じハトムギ、訪問客には奈良県産ハトムギ茶、と家庭でも重宝しております。代々やっていらっしゃるのに、もっと早く気付けばよかった!

今回のお料理に使用したハトムギは、富山県産です。奈良の社屋の裏でもハトムギを無農薬で栽培しておられますが、まだ沢山できないとのことで、お茶のみの生産ですが、今後が楽しみです。

そして、美肌美白効果がすごい!これは、社員の皆さまを見れば一目瞭然。なぜ畑仕事もしているのに、そんなに色白でピカピカなのですか!化粧品も製造されているので、内から外からキレイになっていることが伺えます。実際、聞いてみるとやっぱり、ハトムギが欠かせないとのこと。
とっても清々しい、心身共に健康美人なそれいゆさん達を目指して、私たちもハトムギが欠かせない、なにせ美味しいのでやめられないのです。

当初から当店では、北イタリアのお米のサラダならぬ、ハトムギのサラダで時折提供させていただき好評ですが、今年、温かい前菜が新たに誕生し、より一層ハトムギの美味しさを体験いただける機会が増えて嬉しいです。

現在、それいゆさんのお店は、改装中ですが、ネットで購入が可能です。ご家庭で簡単にできるレシピも満載の、それいゆさんのホームページもおすすめです!